前回の仕事は、原語が中国語のシリーズ物だった。
中国語の日本語版は何本も手がけたが、その都度、作品の時代設定の理解が難しく、言葉遣いに迷うことが多かった。時代背景を生かしつつ、現代の日本人に通用するような自然な会話文を作ることは本当に難しい。 現在の仕事は、原語がスペイン語のコメディ映画。すでに字幕付きで劇場公開されている。 その作品を吹き替えにするのだが、登場人物がよくしゃべるしゃべる。台詞が多いと台本が長くなるから、笑いが多い分こちらの作業も多くなる。今回は長編ではないが、字幕との調整に時間がかかり、実は結構、苦労している。 コメディの日本語版製作では、オリジナルのイメージを崩さず、可笑しさ(笑い)をそのまま伝えたい。しかし、原作が面白すぎると、仕事を離れて笑ってしまい、なかなか日本語の台詞が思い浮かばない。時には、TV画面とPCを前にして、涙を流しながら笑ってしまうこともある。昨年手がけたアメリカのシットコムでは、あまりにも笑いすぎて立ち直れなくなってしまった。 「仕事中にTV画面見て、ひとり爆笑するあなたって一体…?」とちびまる子ちゃんのナレーターに突っ込まれそうだが、可笑しい作品は本当に可笑しい。ひとしきり笑った後、この可笑しさを伝える日本語の台詞をちゃんと考えなくてはと、一度は仕切り直すわけだが、またまた笑いこけてしまう…。 私は都合のつく限り、吹き替えの収録に立ち会っている。 コメディやアニメの場合、声優さん達の吹き替えを聞きながら、隣りのミキシングルームで演出家や調整、ミキサー達が大爆笑していることがある。 そうなれば台本作りは大成功! …多分、そうだと信じている。 さて、次に受注した仕事もコメディ。今度は原語がフランス語。 現代物のTVドラマ・シリーズで、おしゃれな女性達が登場するようだ。 今年の大型連休では海外に出かけた人が多かったようだが、私はこんな感じで、世界旅行を続けている。 もうじき…舞台はパリです♪
by smile-kazuyo
| 2006-05-15 00:07
| 仕事
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