入院中の母の容態が悪い。
感染性胃腸炎の症状は治まってきたが、口から食事を取ることができない。 誤嚥性肺炎を起こして1週間。 その間の栄養補給は点滴のみ。 目をうっすらと開け、口は少し開いたまま。 呼びかけても反応が無い。 母は、この1週間で何十年も年を取ってしまった感じがする。 母の顔は、亡くなった祖父(母の父)にそっくり。 担当医の話だと、母の運動機能はドンドン落ちているらしい。 確かに、体が強張っている。 この数ヶ月間、食事がうまく取れていなかった。 刻み食や流動食も噛めないし、飲み込めなかった。 (噛むこと、飲むことすら忘れてしまった感じ…。) そんな状態だから、当然、体は痩せ細ってきていた。 医師からは「肺炎の症状が治まっても、起き上がることは無理でしょう」と宣告される。 私 「寝たきりになってしまうんでしょうか?」 医師 「その可能性が大きいです。」 私 「……。」 栄養を経口摂取できない場合、 ①鼻から胃や十二指腸までチューブを通し、その管を使って栄養補給する ②腹壁から胃へのルート(胃ろう)を設ける この2つの方法しかないらしく、近いうちにどちらかを選択しなくてはならない。 また、医師からは「肺炎を発症した場合、容態が急変することもある」と告げられた。 いろいろな意味で、今後の覚悟を迫られている気がする…。 母は現在76歳。 もっともっと元気でいて欲しかった。 もっと一緒にアチコチ旅行に行きたかった! 母の顔をさすりながら、何度も声をかける。 「お母さん! お母さん!」 残念ながら、返事は戻ってこない。
by smile-kazuyo
| 2007-01-13 23:50
| 介護
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