毎年、これを見終わると正月気分が抜ける。
初優勝! 亜細亜大学 おめでとう! スター選手はいなかったが、一人一人が堅実な走りを見せてくれた。9区の山下君、両腕をグイグイ振ってピッチをグングン上げて、たくましい走りっぷり。10区の岡田君、たすきを受け取った瞬間から表情ひとつ変えず、安定したスピードが続き、安心して見ることができた。今回が箱根初出場とは思えない。淡々と走っていたが、さすがにゴール前には顔がほころんだ。 勝者の笑み! 嬉しい瞬間! 亜細亜は直前にエントリー・メンバーの入れ替えを行ったらしい。選手層が厚い。 監督は元旦に「優勝を狙う」と初めて選手に告げた。部員たちはその言葉をずっと待っていた。それを聞いて「嬉しかった」と語っている。「優勝、優勝」とプレッシャーをかけず、メンバーの心をつかんで、真の実力をつけた素晴らしい指導だ。 往路優勝は順天堂大学。5区の今井君(3年)は昨年も5区でMVP。山登りのスペシャリストは今年も実力を発揮した。山を登っている顔はたくましかったのに、大手町で子供のように泣きじゃくっていて可愛らしかった。その純粋な心があれば、きっとまた来年もいい結果が出せるよ。がんばれ。 復路優勝は法政大学。出場選手10人の内5人が1,2年生という若いチーム。来年以降が大いに楽しみ。 そして、総合2位の山梨学院大学。今年は予選会からの出場だから大健闘だ。やはり外国人の影響力は大きかった。花の2区、モグス君の12人抜きは素晴らしい。あのように体力も精神力も超越した学生(1年生)が一人加わるだけで、総力アップにつながるものなのだろうか?短期間にあそこまで仕上げた部員たちの底力はお見事! 今年は最後まで予測のつかない展開で面白かった。 今年から往路5区の区間距離が長くなり、5区の山登りはさらに厳しいコースに。(理由は知らないが、中継地点の宣伝効果を狙ったか?少々裏を感じるが・・・)選手たちは、この事実をいつ知らされたのだろう? 連覇を狙った駒澤大学のランナーたちは、実力を発揮することができなかった。駒澤の黄金時代はそろそろ終わりなのかもしれない。 順天堂8区の難波君は途中で脱水症状に。中継地点の200Mほど手前で歩き出した。2年連続で主将を務めた彼は、その重責に押しつぶされてしまったか?流れが良かっただけに、悔しかったと思う。フラフラになって蛇行ランニング(対向車線へ進入しそうなほど)を続けても、母校のたすきをつなぐため、シード権を獲得するため、完走にこだわるのが箱根駅伝の厳しさだ。 リレー&駅伝では、バトン&たすきをつなぐシーンを見ながら、なぜかものすごく興奮してしまう。中継地点の実況を任された若手アナウンサーたちの声もひっくり返っていた。 箱根駅伝の沿道客の数は、毎年どんどん増えている。 いつか正月を箱根で迎え、(王監督と共に?)5区、6区の走りを間近で見てみたい。 TV画面から若者のパワーをたくさんもらって、私の正月休みもそろそろ終しまい。
by smile-kazuyo
| 2006-01-03 16:34
| スポーツ
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