![]() ランチの後は歌舞伎座へ移動し、夜の部を鑑賞。 七月大歌舞伎は4作すべて、坂東玉三郎さんが お得意の泉鏡花の作品。 昼の部: 『夜叉ケ池』と『海神別荘』 夜の部: 『山吹』と『天主物語』 ![]() ![]() ★『山吹』 異色作だが、三島由紀夫が絶賛した作品。 従姉のお目当ての市川段治郎さんが登場! 幕前、縫子(市川笑三郎)が島津(段治郎)の手を取って頬擦りをするシーン。 ビックリするほど妖艶で女性っぽい! …負けました。 島津(段治郎)のラストの台詞: 「俺の身も、俺の名も棄てようか。 …いや、仕事がある」…島津の現実的な意思がはっきりと表現され、キリっとした締めくくりになった。 拍手喝采! (実際は、小指が痛いので拍手は省略) 段治郎さんにとって、歌舞伎座の舞台は1年7ヶ月ぶり。 以前に比べて、ややお顔がふっくらしたような気がする。 『山吹』は難解なストーリーと言われているようだが、私の心には響いてきた。 中村歌六さん(人形使いの役)は「読めば読むほど難解だった」とパンフにコメントを寄せ、段治郎さんは「まさか洋服姿で歌舞伎座に出演するとは…」と驚きを隠さない。 ★『天主物語』 これも難解と言われる作品。 富姫に玉三郎さん、図書之助に市川海老蔵さん。 玉三郎さんが登場した途端、その存在感に圧倒される。 難しい言葉は言らない。 ただ一言。 美しい! 女性的なリズム感のある台詞、しなやかで艶やかな立ち居振る舞い…。 女形になるべくしてこの世に生まれた玉三郎さん独自の美の世界! 海老蔵さんの歌舞伎は初めて。 七月は玉さま&海老さまの共演が人気で、いい席のチケットは早々に売り切れ。 (従姉の尽力により、1階席中央、前の方で鑑賞できた。 ありがとう!) 海老蔵さんの声は予想以上に高く、凛々しい若者(図書之助)のピュアな感じがとてもよく 表現されていた。 高感度急上昇♪ 父上の團十郎さんも、さぞかしご安心のことでしょう。 『天主物語』の衣装はどれも豪華で美しかったが、私は特に海老蔵さんの袴が気に入った。 歌舞伎でカーテンコールに応じることは滅多にない。 しかし、昨日は幕が再び上がった! 舞台中央に玉さま&海老さまの2人。 正面を向き、天を仰ぐような表情。 観客は大喜び。 帰りを急いでいた客も再び席に戻り、好演に拍手を送っていた。 今回のように新しい趣向を取り入れた上演を今後も楽しみにしている。 ■
[PR]
by smile-kazuyo
| 2006-07-31 21:40
| 外出&旅行
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||