母の病院へ行った時のこと。
受付で、病室変更の有無を確認すると、若い女性が笑顔で応対してくれた。 「はい、それではナースステーションさんの方でお聞きしてもらっていただいてもよろしい でしょうか?」 ???????? 私は一瞬、言葉を失った。 「…はああ、分かりました…。」 その後、エレベータに乗り込んだが、彼女の言った文章が頭の中でグルグルと回り始める。 しばし復唱…。 『それでは ナースステーションさんの方で お聞きして もらって いただいてもあらららら~! 一体、彼女は敬語の使い方をいくつ間違えたのだろう? 指折り数えるうちに、エレベータのドアが開いた…。 日本語が乱れている。 サービス業の現場などで「誤った敬語」が使われ続けて問題になっているが、ここまでひどい “乱れ”を経験したのは初めてだ。 さて、ここで今まで気になった「誤った敬語」を思い出してみよう…。 ○「ご注文は以上で、おあとよろしかったでしょうか?」…このような表現は「バイト敬語」と呼ばれているらしい。 アルバイト(特に若者)店員は、このような“ぼかし表現”を使って、とりあえず客を不愉快にさせないようにと気遣っているようだ。 しかし、このような誤った敬語を使ってはいけない。 従業員の敬語の使い方や接客マナーがひどいと、店の教育が悪いと判断されて、結果的には信頼を失ってしまう。 最近、このような「日本語の乱れ」をマスコミが指摘し始めたので、接客マニュアルを見直して 従業員の再教育に努める店が増えてきたそうだ。 先日、宅配ピザを注文した。 時間内に到着したピザを受け取った夫は、配達員がドアを閉めるなり、拍手喝采! その若い配達員は、(恐らく)教えられた“マニュアル”どおりに敬語を正しく使いこなし、丁重に ピザを手渡し、最後に帽子を脱いで、深々と御辞儀をして帰っていった。 そんな気持ちのいい話を聞くと、ただのシーフードや照り焼きチキンのピザが、金粉でも振り掛けられたような豪華なピザに見えてくるというものだ。 昔は、家庭生活や学校の上下関係で自然と身についていたはずの敬語。 文化審議会は先月、「敬語の指針」を文部科学大臣に答申した。 これによると、今まで3分類されていた敬語の形は、尊敬語、謙譲語Ⅰ、謙譲語Ⅱ(丁重語)、丁寧語、美化語の5つに分類される。 個人的には、敬語連結の許容に関しては納得がいかず、二重敬語ではないかと感じているのだが、この「敬語の指針」を読めば読むほど、敬語の使い方は本当に難しいと思ってしまう。 この「美しい国」日本で 確かな人間関係を築くため 敬語を正しく使っていきましょう! えい、えい、おう! (^O^)/
by smile-kazuyo
| 2007-03-12 23:55
| 独言
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